賃貸を契約するときの費用に「町内会費」というものが含まれていた!という人も多いのではないでしょうか?
「そもそも町内会って何?」という方のために説明すると、
一定の地域に住む人たちのつながりを深めたり、地域の様々な問題を解決したりするための住民自治組織のことをさします。
(自治体と呼んでいる地域もあります。)
「その地域に引っ越したら必ず入らないといけないのか・・・」
と思った方もいるかと思います。
しかし、この町内会は「任意」の団体なのです。
そのため結果からいってしまうと、「加入義務はない」ということになります。
「入らないなくてもいいなら入らないようにしよう」と義務ではない且つ、これから引っ越す地域のこともまだわからない中で、いつまで住むのかもわからないときにその地域への貢献をしてください、といわれても少し難しい点もありますよね。
ここで注意が必要なのは、この加入義務がない町内会ですが、加入しないと生活を送る上でのデメリットが生まれる可能性がある、ということです。
そのデメリットとは、一体なんでしょうか?
今回は町内会に入らない場合のデメリットや、町内会に入っていない人たちの理由などを調査し、解説していきたいと思います。
町内会に入らないと何かデメリットはあるの?
残念ながら前章でもお伝えした通り、町内会に入らないことによって生まれるデメリットがある場合もあるようです。
ここからは、具体的に一つ一つデメリットといわれている点を取り上げていきます。
ゴミの集積所を使えない可能性がある
これは、生活する上で一番厳しい点となりますよね。
ゴミの集積所は、町内会(自治体)が管理しているところも多いようで、町内会に加入しない、費用を払わない場合には、利用させてもらえないという可能性があるようです。
しかし、ゴミ集積所の掃除や物品の購入の費用を払えば、解決できる場合もあります。つまり、管理にのみ加担する、というわけです。
もし、ゴミの集積所の利用について制限されてしまうなどといったことをいわれてしまった場合には、このことを話してみるといいかもしれませんね。
いざ困った時などに、周りの人を頼りにくい
今の時代は、あまりご近所付き合いがない風潮になってきていますが、古くからの町内会(自治体)、顔なじみで関係性が深い・深めたいという地域もあるようです。
自分が住む地域がどのような環境なのかをあらかじめ知っておく必要があるといえるでしょう。
また、その地域の環境保全のために、町内会(自治体)の人が清掃をしたり、何か行事があればその準備をしたりと、何かしらの担当にあたっています。
その活動に参加していないのに、困ったときにだけ声をかけてくる、ということになると、あまりいい顔はされないでしょう。
※町内会の中には、町内会に入るのはその地域に住む上で当たり前、と考える住民たちも少なからずいるようです・・・。
町内会などの住民自治組織のあり方をそれぞれが考え、暗黙の了解で義務とするのではなくて、加入するのかしないのか、住民が選択でき、その選択が受け止められて尊重される世の中になってほしいものです。
引越しの理由、滞在期間など、人によってその土地に住む理由も様々ですからね。
災害時に困る可能性も・・・?
町内会(自治体)に加入していれば、避難者の確認時などでも、自分が避難できていないことに気がついてもらえたりなどという利点もありますが、もちろん加入していないと気付かれることもないでしょう。 また、災害時の物資が足りていないときには、町内会(自治体)が物資を供給し、補ってくれる場合もあります。その供給が受けられなくなってしまうのは、災害時には大きいデメリットとなりそうです。
町内会に入らない理由は?みんながなぜ入らないか聞いてみました。
ここまで、デメリットなどをお話ししてきましたが、そんな町内会に今現在加入していない人の理由を調べていくと、
- 町内会の存在をそもそも知らない
- 何をしているのか不明な団体に加入するのは不安
- 加入することでのメリットがない
- 加入方法がわからない
- 収支が不透明であり、自分は払うお金がどのように使われるのかが疑問
- 入ろうと思う魅力がない
という点が上がっています。
理由の多くは、「町内会の存在や活動内容がわからないこと」が大きな理由となっているようです。
町内会などの地域と個人との繋がりは、年々薄くなっているといわれていますが、これは、時代的な理由もあると考えられています。
そのため、若者や学生には、なかなか理解しがたいものであるということがわかり、しょうがないものという印象も受けます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
町内会の疑問などについて、疑問は解消されましたでしょうか?
人の暮らしは、時代によって変化しますよね。
団結や絆、つながりを大切にすることももちろん大切ですが、
それぞれの選択が認められ、その人なりの生き方が尊重される世の中になってほしいと思います。 ただ、入らないことで住みにくくなってしまうのも、生活する上でのストレスになってしましますので、それぞれの地域の特徴などを踏まえ、慎重に決定していきたいですね。